都会での生活に疲れて離島へと移住する人がいますが、行動を起こす前に離島生活の現実を知っておくべきです。理想と現実とのギャップが大きいとストレスになり、挫折の要因となるからです。
離島でも日常生活に必要なインフラは整備されているところがほとんどです。電気・ガス・水道は不自由なく使用できる所が多いようですが、携帯電話が圏外だったり、インターネットの通信ができなかったりといったことはよく起こります。そのため、連絡手段の確保として、一家に一台固定電話を設置することが望ましいでしょう。
移動手段は自家用車が活躍します。バスが走っている島もありますが、便数が少なく、日常的に使用するには何かと不便です。整備されていない道路も多くあるため、オフロードタイプの車が使い勝手が良いようです。また、ガソリン代も輸送費がプラスされるので、本島よりもかなり高額になることは注意すべき点です。
そして何より雇用の問題が大きいそうです。職に就かねば生きていけないのは言うまでもないことですが、島には農業や漁業など限られた職しかないことも多いので、仕事の確保は重要です。スーパーやショッピングモールなどが整備されている島であれば雇用されるチャンスはありますが、そうでないところでは厳しい現実が待っています。医療関係の資格など、特別なスキルがない場合は、思い切って飲食店など自営業をすることも一つの手段ですが、島民に認めてもらえるまでは仕入先などで苦労することもよくあることです。そのため、まずは島民の皆としっかりコミュニケーションをとり、島の一員として認めてもらうことが必要不可欠と言えるでしょう。