離島での生活の魅力は、自然や土地・そこで暮らす住民に魅力を感じられるというところです。国や地方の取り組みとしても、移住者向けの補助や優遇措置などを講じているところもあります。しかし、そのような土地は普段自分たちが暮らしている環境とは大きく違う点もいくつかあるようです。もし、移住を考えるなら、メリットだけでなく、リスクも知った上で考えることが大切です。
まずはインフラに関することを調べましょう。日本国内であれば、ガス・水道・電気は問題なく使えます。しかし、インターネット環境は場所によっては整っていないところがあるので、接続スピードが遅かったり、携帯電話を使っても圏外になってしまうといった弊害も少なくありません。したがって、離島で暮らす場合には、固定電話やFAXを設置した方が良いでしょう。
次に、医療と福祉についてですが、離島は医療設備が整った病院が少なく、風邪やちょっとしたケガ程度であれば対応できますが、深刻な病気や大掛かりな手術が必要となる場合には対処できないケースが多いと言われています。多くの場合、フェリーや飛行機といった交通手段を使い、本島へ通っやり、入院をしなければならないそうです。中にはフェリーに乗る事ができないために十分な治療を受けられない高齢者の方もいるという現実もあります。
また、教育に関しても本島とは違い、幼稚園から高校までの教育施設は整っていても、学習塾や大学へ通う場合には本島に通わないといけない地域がほとんどです。豊かな自然の中でのびのびと子育てができる一方で、離島には選択肢が少ない面もあるのです。